昨日、園庭で収穫した栗を使い、給食室の先生方が子どもたちのためにモンブランを作ってくださいました。
保育園には立派な栗の木があり、9月頃から「この栗で何かを作ろう!」と計画を立てていました。
毎日、給食室の先生方や保育士、子どもたちで栗が落ちていないかを確認しながら、栗拾いを楽しんでいました。
栗拾いは普段なかなか体験できない貴重な経験で、子どもたちも楽しそうでした。栗のイガは予想以上に鋭く、靴を履いていても痛みを感じるほどでした。(この作業は先生のみが担当しました。)
また、鳥や虫に食べられてしまう前に、大きな栗を見つけると、ちょっとした幸運を感じました。
集めた栗が次第に大きくなるのを見ながら「どんなおやつにしようかな?」と考える時間も、楽しみのひとつでした。結果的に、10月までに約2.1kgの栗を収穫することができました。
実は、先生方も保育園でモンブランを作るのは初めての試みでしたが、「子どもたちに美味しいものを食べてもらいたい!」という想いから、事前にご家庭で作り方を調べ、練習してくださったそうです。
とはいえ、栗の皮を剥く作業は大変で、手が痛くなったり、指を切りそうになったりと、苦労が多かったそうです。また、大人数分のモンブランを作るためには、分量や栄養バランスを考えながら、さまざまなレシピを参考にして進めてくださいました。
それでも、作業が進むにつれてモンブランの形が整っていくと、「子どもたちに喜んでもらいたい」という気持ちがさらに強くなり、完成を楽しみにしていたとのことです。
一方で、実際に子どもたちが美味しく食べてくれるかどうか、少し不安もあったそうです。
そしておやつの時間にモンブランを提供すると、子どもたちは「美味しい!」と笑顔で言ってくれ、おかわりをする子も多くいました。栗が苦手だと言っていた子どもも、美味しく食べてくれたのが印象的でした。
今回のモンブランは、素材の味を大切にし、子どもたちが余計な糖分を摂取しないようにと、先生方が砂糖の量を調整してくださいました。その結果、甘さ控えめで栗本来の味をしっかり感じられる、とても美味しい仕上がりになりました。
子どもたちと一緒に収穫した栗を、先生方が心を込めて調理し、みんなで美味しくいただくことができました。特に、子どもたちが「美味しかった!また作って!」と言ってくれたことが、先生方にとって何よりも嬉しい瞬間だったようです。
今回のモンブラン作りを通して、保育園では多様な経験を積むことができました。給食室の先生方はそれぞれのスキルを活かし、元パティシエの知識も加わることで、普段とは少し違う特別なおやつを作ってくださいました。
こうした多様なスキルが集まることで、子どもたちにより豊かな体験が提供できていると感じます。
また、子どもたちは自分たちで収穫した栗を使っておやつを食べることで、食べることの楽しさを改めて知ることができたのではないでしょうか。
保育園ではこのように、多様なスキルや経験を持つ大人たちが協力し合い、子どもたちにとって大切な学びの場をつくっています。そして、こうした体験を通じて、子どもたちの成長の一助になると信じています。
次回もお楽しみに!