子どもたちが主体性を身につけることを重要視しています。まず、きちんとした1日の保育スケジュールを確立し、実践することで、子どもたちが落ち着いて多くのことに取り組める環境を整えています。日々の活動には、各月に決められた楽曲をピアノの演奏に合わせて歌う時間があり、さまざまな音楽を通じて協調性や表現力を育んでいます。また、年間カリキュラムに沿って、子どもたち一人ひとりにしっかりと向き合い、ゆとりのある保育時間を確保することで、深い学びと豊かな体験を提供しています。1つ1つの活動を丁寧に行うことで、子どもたちは自分のやりたいことに取り組む力を養い、全員がやりたいことを実現できるようになります。
保育士は、子どもが自ら取り組めるように、行動できるようになるための声かけを大切にしています。優しい言葉と時には厳格な言葉で子どもの注意を集め、やる気を引き出し、自己肯定感を高めるサポートをしています。また、保育士自身もゆとりを持って保育にあたれるため、子どもたちは自分のペースでやりたいことに取り組むことができます。できないところは保育士が手伝い、少しずつできることを増やしていきます。
環境の整備にも力を入れており、建物の動線を考慮し、子どもたちが安全かつ取り組みやすいよう工夫しています。さらに、保育士がすべてをやるのではなく、子どもが自分で靴を履いたり荷物を運んだりすることをサポートすることで、自立心を育む手助けをしています。小規模の利点も活かし、適度な園児数のため、全園児がお互いを知っていて仲が良く、年長の子どもたちは年下の子どもたちと遊んだり、面倒を見たりする機会が豊富にあります。子ども同士で注意し合うこともあり、これにより思いやりやリーダーシップが自然と育まれます。保育士自身も何が起きているかを把握しやすい環境です。これにより、きめ細やかな対応が可能となり、子どもたち一人ひとりに対するケアが行き届く保育を実施しています。
私たちは、このような環境を整えることで、子どもたちが主体的に行動し、自分自身で成長を感じられる保育を目指しています。子どもたち一人ひとりが自分の力で未来を切り開いていけるよう、全力でサポートしていきます。
私たちの給食は「食事が健康な体と心を作る」という信念のもと、次の3つの考え方を大切にし、毎月食育目標・テーマを設定して実践しています。
1.楽しい食事: おいしく楽しい食事の時間は心とからだの栄養になります。
2.感謝の心: 食事にかかわるすべての人や物への感謝を大切にします。
3.丈夫なからだ: 好き嫌いを減らして元気な体を作ります。
給食の献立作成には以下の4つのポイントを意識しています。
1.一汁三菜: 主菜、副菜、付け合わせ、汁物を基本とします。
2.和食に慣れ親しむ: 魚や和惣菜(ひじきや切り干し大根など)を中心とした食事を提供します。
3.幼児食: 子どもならではの楽しみを忘れずに取り入れます。
4.離乳食・アレルギー対応食: 一人ひとりに合ったメニューを準備します。
食材はできる限り国産、無添加・無着色の調味料を使用し、バランスの取れた栄養を取れるようにしています。人気のある献立(カレーやハンバーグなど)に偏らず、乾物や和食材を積極的に取り入れ、和食の美味しさを伝えています。苦手な食材は、盛り付けの量調整しながら提供し、少しでも口に運ぶ工夫をしています。また、噛むことの大切さを教えながら、子どもたちが食材に慣れるようにサポートしています。
給食ではまず第1に安心・安全な食事を提供することを心掛けています。卒園後も給食の期間が楽しい思い出となるような給食作りを目指し、保育士も一緒に食事を楽しむことで、子供たちに良い影響を与えることを大切にしています。毎日の残食調査や保育士からのフィードバックを通じて、より美味しい給食の提供に取り組んでいます。
給食だけでなく、食育活動としても食に関する知識を伝えていきたいと考えています。年間を通して実施し、給食の時間をより楽しく、多くの食材を口にできるよう工夫しています。保護者との連携も大切であり、保育アプリでのお知らせや家庭での話題作りを通じて、食育の意識を高めています。
将来、自分で食材を選ぶ力を身につけ、食に気を配るように大人になってほしいと願っています。家では食べたことのない食材や本物の味を知り、保護者にも食品選びの力を身につけてもらうための食育を実践しています。
子どもたちは自然とのふれあいの中で、ワクワクしながら日々過ごしています。
私たちは、子どもたちの好奇心や探究心を育むために、身近な自然環境を最大限に活用しています。
四季折々の花や野菜、果物、そしてたくさんの生物が生息しています。様々な植物に触れ、野菜や果物を育てることで、子どもたちが植物の成長や季節の変化を感じ取ることができます。
広い園庭には小さな丘と畑があります。小さな丘は、大人気でいつも溜まり場となっています。子どもたちは、登ったり降りたり、頂上から草木や花を観察したり、果物を拾ったりしています。畑には何種類もの野菜が育っています。また、その野菜を一緒に育ててくれている虫たちがたくさん生息しており、子どもたちは虫の生態を観察することに興味津々です。このように、花や虫の観察を通じて、子どもたちは様々なものの形や色の多様性を楽しみながら、葉に触れたり、花の香りを嗅いだり、虫の動きを追いかけたりすることで五感をフルに活用して学びます。
天気の良い日には、砂沼や観桜園への散歩、春には桜の鑑賞、公園での遊びを通して、街にある自然の美しさや季節ごとの変化を肌で感じ取ります。また、園内では見られない様々な植物や生物を見つけることで、自然に対する好奇心を刺激します。
年長児は市の公共機関を利用して街を探索し、地域の建物や他園の子ども達、働く人々と出会います。
バスや電車を使った移動は、子どもたちにとって新鮮で刺激的な体験となります。街中での発見や人々との触れ合いを通して、社会性や探究心が育まれます。
私たちは、豊かな自然環境や街にあるものを教材として活用し、子どもたちの好奇心や探究心を育む保育を実践しています。このような活動を通じて、子どもたちは学びの楽しさを感じ、自発的に探究する力を身につけます。これからも自然環境を活かした保育を大切にし、子どもたちが豊かな感性と強い好奇心を持って成長していけるよう支援していきます。